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女性の脳や感覚器は、男性のものとは大きく異なるため、
思いもよらぬ刺激に反応したり、驚くような感じ方をする。
セックスにおいて最も多用する器官である「目」にこそ、
男女差が一番大きく現われる。
「いつもより触られた時の感度が増す」(20代・OL)
など、多くの女性が「興奮する!」と口をそろえるのが、ソフトSMによくある「目隠しプレー」だ。
「目隠しプレー」が感じる理由とは何なのか。
神経内科医で、『男が学ぶ「女脳」の医学』(筑摩書房刊)などの著書がある米山公啓医師がいう。
「人間は通常、視覚情報に80%も頼って生活しています。そのため、
視覚情報をシャットアウトしてしまうと、それまで20%しか使っていなかった
ほかの感覚をフルに駆使しなければならなくなる。
普段使われない他の五感が目覚めて敏感になり、
脳にとっては新鮮な刺激になって快感物質のドーパミンも出やすくなるのです。
セックスのとき、男性はもっぱら視覚優位の右脳一辺倒で行為に集中しますが、
女性のほうは左右両方の脳を使っているため、実はなかなか集中できない。
なので、多くの入力情報源である視覚を遮断することで、“感じる”ことに集中できる」
近年では、さらに聴覚も遮断する「耳栓」の使用も増えているという。